学校健診などで要検査となった場合など当院へご相談ください

小児内分泌疾患は、ホルモンの分泌や働きに異常があることで成長や発達に影響を及ぼす病気の総称です。
代表的なものに、甲状腺疾患(バセドウ病や橋本病など)、肥満症、低身長、思春期早発症、糖尿病などがあります。
特に甲状腺ホルモンは子どもの成長や脳の発達に重要な役割を果たしており、異常があると成長障害や学習の遅れなどが見られることがあります。また、肥満症は単なる体重増加にとどまらず、将来的な生活習慣病のリスクとも関係するため、早期の対応が重要です。
血液検査やホルモン検査などを通じて正確な診断を行い、お子さま一人ひとりに合わせた丁寧な治療と生活指導を行います。
代表的な疾患『甲状腺疾患』について
甲状腺は首の前側にある小さな臓器で、成長や代謝、脳の発達に関わる大切なホルモンを分泌しています。
小児の甲状腺疾患には、ホルモンの分泌が少なくなる「甲状腺機能低下症」や、逆に多くなりすぎる「甲状腺機能亢進症(バセドウ病)」、また「橋本病」などの自己免疫性疾患があります。
症状としては、成長の遅れ、体重の増減、疲れやすさ、集中力の低下、脈の異常などが見られることがありますが、初期は気づきにくい場合も多くあります。
当院では、問診・診察のほか、必要に応じて血液検査や超音波検査を行い、正確な診断と適切な治療を心がけています。小児の甲状腺疾患は、早期に発見し治療を始めることで、お子さまの健やかな成長と発達を支えることが可能です。

代表的な疾患『肥満症』について
小児の肥満症は、単に体重が多いだけでなく、医学的に健康への悪影響があると判断される状態を指します。
過剰な体脂肪は、将来的に高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のリスクを高めるだけでなく、思春期の早発や関節への負担、自己肯定感の低下など、心身の成長にも影響を及ぼします。
肥満の原因には、食事や運動習慣、生活リズムの乱れ、心理的要因、さらにはホルモン異常などが関わっている場合もあります。
当院では、成長曲線や身体測定、血液検査などを通じて、お子さまの健康状態を総合的に評価します。医師・看護師・栄養士が連携し、一人ひとりに合わせた無理のない生活改善指導を行っています。
